天誅日和

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其の3

夜中の研究室に全裸の男が立ち、彼へ恋心を抱く女のタイツを着用していた。
黒色で目の細かい、際立った特徴の無いものだったが、彼は最も好んでいた。

彼は見知らぬ女性の物より、同僚の物を好んだ。部屋に籠もりきりでよく蒸れ、よく香った。微かに残る薬品の匂いもまた情緒を感じさせた。

タイツは彼の半身を厳しく包み込んだ。彼は朦朧の意識でそれを享受した。
棒グラフは煮え滾り急上昇し、全身が熱を発し、口は小刻みに震えて胡桃割り人形よりも激しく歯が鳴った。

「いっそ被ってみてはどうだろうか。いやしかし、香るだけで十分か」
彼は正常な思考を失っていた。深く呼吸しているうち静かに果ててしまった。
煩悩に支配され、悪徳と同化を試み、畜生道に堕ちたのである。

この変態行為が精神を正常に導く筈が無かった。
彼の意識は真空に至らぬ暗闇の中で彷徨っていた。

「穿くべきではなかった・・・」と、業を背負ってしまった彼は嗚咽混じりに呟く。
森を抜けた先の別れ道で迷った彼は、偶々傍に落ちていた棒を拾って倒してみたが、どの道その先はどちらも崖だったのである。

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或る夜、酷いタイツ酔いを覚ますため街へと出た彼は、タイツが何か背負って歩いているのを見た。当然ただの人間である。
狭い路地に入ると、通りに面したアパートの一階のベランダに、洗濯されて取り込み忘れられたタイツが揺れているのを目にした。

彼は大きく唾を飲み込み、周囲を見渡すと素早く手を伸ばした。
強引に引っ張った所為でタイツは破けたが、彼はすぐに懐へ仕舞いこんだ。

後日新聞は「切り裂きタイツ現る」との見出しで報道した。
彼へと想いを馳せる女が、震える手で新聞を握りしめていた。

「もう私しか彼を止められる者はいない」
彼女は仕事中に彼と会話する時間を作り、皆が心配していると伝えながら、タイトなスカートの裾からタイツを惜しげも無く覗かせた。

彼は空返事をしただけだったが、一心にそれを見つめていた。隣に座る彼女が足を組み直したり、宙に遊ばせるのを全身で追いかけた。彼女は優越感や支配欲に溺れそうになるのを必至に堪えた。

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或る日、彼女は罠を仕掛けた。「足がむず痒いので、後で調べてほしいのですが・・・」と言うと、彼は快く承諾した。そして彼女は目の前でタイツを脱ぎ、彼へと渡した。彼の目には感激のあまり涙が浮かんでいた。

その夜、彼は研究室で彼女のタイツをやっていた。
それをロッカーに隠れて観察していた彼女は、彼が興奮し尽くし果てる姿を見ながら自慰に耽り、いくらか満足すると静かに扉を開けた。

彼は裸に濡れたタイツ姿で、顔にもう一タイツを押し当て微睡んでいたが、
彼女の突然の登場に驚き、椅子から転げ落ちて床にへたりこんだ。
冷淡な目で一瞥されただけで、彼は現実に引き戻されたのだった。

「すまない、僕は最低だ」彼は弱々しくつぶやき、泣いてしまった。
「私は何も言っていませんけれど?」満足した彼女は強気だった。

「僕はもう、どうしたらいいのか分からない・・・」
彼の泣きながら苦悩する姿を見て彼女は大いに興奮し、どうしてか付け根から口元へと笑いが込み上げてくるような感覚がしていた。

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奇病と恋 2

或る若い研究者がいた。名はグレゴリイ。
日夜、医療の進歩のため顕微鏡を覗く事に情熱を捧げていた。

彼は同僚と会話をするよりも鏡筒を覗いている時間の方が長いくらいに真面目で、彼を知る誰もが彼を尊敬し、小さな研究室は彼の王国だと認められていた。
面白半分にグレッグ卿などと呼ぶ者もいたが、朴訥な性格ながらも愛されていた。

彼はタイツ病の解明のために優秀な人材を数人集めてもらいチームを作った。
そして研究室に籠もり奮闘した。彼のもとには大量の着用済みタイツが日夜運び込まれ、顕微鏡のステージ上に置かれた。

ハンドルを握る手は神経質に動いた。タイツの芳香は常に鼻孔をくすぐった。
知人や同僚からも、心配だから調べてほしいとタイツが渡された。脱ぎたてのものも有った。蒸れていた。

彼は何かに取り憑かれた如く研究に没頭し、歩行中のタイツ女性をも観察した。
上層部へ要求する内容も「もっと多くのタイツを私に」であったし、
女性に対して「君の穿いているタイツを触らせてほしい、そして嗅がせてほしい」と懇願する事もあった。


彼は痩せ細り、目はぎらついていた。その様子を見た同僚達は彼を心配した。
「奴はもうグレッグ卿じゃない、ただのレッグ狂さ」と揶揄する者もいた。

彼の身体は常にタイツの香りが染み付いていた。
いつの間にか彼は、タイツの手触りと香りを何よりも愛し、依存しきっていた。
タイツは蛇のように彼の心身に巻き付き、その魔力できつく締め付けていたのである。


しかし遂に、彼は原因を解明した。
それは、昨季からタイツに使われる素材に質の悪い物が混入し、そして流通してしまった網目の細かなタイツを、或る一定の温度下で激しく擦りつけた時に、女性の皮膚から極僅かに剥がれ落ちる角質が、タイツと科学反応を起こして云々という事だった。

恐らく、熱狂的なタイツ崇拝者の男性が女性の足に過度な戯れをしたためだと推測された。

この研究成果が発表されると、各新聞社が挙って報道し、すぐに幾つもの対策が講じられた。タイツ女性達から大いに感謝され、彼は英雄になった。

研究チームは解散したが、未だ彼は夜中の研究室でタイツの香りに酔いしれていた。
「数え切れぬほどのタイツを嗅いできたが、このタイツが最上の香りだ」

その独り言を、壁の陰から聞いてしまった者がいた。
研究室で最も若い女だった。そして有ろう事か、彼の嗜んでいるタイツは彼女の物だった。

その姿は確かに異常だった。紛う事なき変態である。
彼はタイツを愛し、タイツもまた彼の腕や肩に足を回して抱き合っていた。

「私のタイツを愛おしく抱きしめて、頬を擦りつけ、匂いを嗅いでいるなんて。もしかして彼は私の事を好きなのかしら。」

彼女の心内で何かが疼いた。この勘違いが切っ掛けで彼を意識し始めたのだ。
彼女は真面目で心穏やかな淑女であったが、そのじつ大概変態であった。


憔悴した彼を心配した上司が、彼に休暇を与えた。しかし心は病み疲れたままだった。
処分される筈だった多くのタイツを何故か家に持ち帰り、タイツと寝食を共にした。また夢の中では、タイツと友情を深めたり、タイツとタイツの喧嘩を仲裁したりしていた。


或る日、彼はレストランへ出かけた。
そこでメニュー表を手にとって彼は自分の重病だった事を自覚する。
以下、彼が己の欲望と妄想により読み違えた名称を記しておく。

menu                            注釈

ムーレタ貝と完熟タイツのパスタ、恥中海風   (ムール貝?完熟トマト?)
ピッツァマルジリータのモッサリナチーズがけ  (マルガリータ?モッツァレラ?)
クリュっとタイツをシリペーロでモンジャウーノ  (ハラペーニョ?パルミジャーノ?)
自家製モッコリサラダ、ホワイトソース和え   (ルッコラ?) 
生アシとトーストッキング、チンズリーナ風味  (生ハム?実存する作家?)
     

ここまで酷いと特異的な識字障害とも思われた。
彼は精神疾患にかかっていた。しかし己を律し、投薬治療を試みなかった。

しかし彼は遂に禁忌を破った。タイツを着用したのである。

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奇病と恋 1

これは、或る街での奇病と恋の話である。

今から数百月前、或る街で足の皮膚だけが炎症を起こす奇病が流行していた。発症者は女性だけだった。この流行病に対し、この街の医者達は無力だった。

暫くして病院に資料が集まっていくうち、患者の共通点が見つかった。
全員が普段、頻繁にタイツを着用していたのである。

この事実は新聞社に伝わり、紙面を大いに賑わせた。
タイツ病、ロングスカートの逆襲、などと奇怪な文字が新聞の一面に踊った。

そして街にはタイツを着用する女性が激減した。
政府は声明を出した。「タイツは危険。女性は生足を」

これに対しタイツを愛する女性達は立ち上がった。賛同したタイツ女性を好きな男性も「生足反対」を謳った。その声は忽ち大きくなり、いつの間にか男性の方が多くなった。

街はタイツ派と反タイツ派に二分した。一触即発の様相を呈していた。
そして遂に直接的な衝突が起こった。
夜中に薄暗い路地を通ったタイツ女性が生足女性に襲われたのだ。

タイツ女性は生足女性達に押さえ付けられ、タイツを引き裂かれた。
この正義を翳した犯行は”タイツ狩り”と呼ばれ、また紙面を賑わせた。

商店街では「タイツ派お断り」の張り紙を出した店も幾つか見受けられた。
タイツから感染する可能性があるかもしれないためである。

この時点で病について分かっていた事は、発症する女性の年齢は関係の無い事、やや太った女性が多い事、タイツの素材は同じだが製造元は違う事。
そして、網タイツは安全だという事。少数の網タイツ派は歓喜した。

この奇病に医者達が匙を投げ始めた頃、或る若者が立ち上がった。

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教会にて

小さな村に教会があった。其処には真面目に働く神父と、淑やかなシスターがいた。

神父の評判は高く、誰からも好まれ頼りにされていた。
とくに懺悔室での彼の言葉は優しく、訪れた者は必ず幸福な足取りで帰っていった。

シスターは若さと美しさを併せ持ち、修道服の下には豊満な膨らみを隠し持っていた。花壇の手入れをしている姿を見た男は必ず彼女に夢中になった。二人は仲睦まじく、何も問題を抱えていない幸福な関係に見えた。


しかし大きな問題があった。
彼は有ろう事か懺悔室で悩める信徒の真摯な言葉を聞きながら、背徳の自慰行為を繰り返していたのである。
シスターは傍らに隠れ立ち、その愚行を軽蔑しきった目で見下ろしていた。しかし内心は興奮していた。

時々、夜中になると神父は狂人になった。
昼は神の奴隷のように働き、夜は悪魔に取り憑かれた妄想に浸りシスターの奴隷になったのである。

深夜、教会の地下室にて。
彼は全裸に十字架の下がったネックレスだけをして床に座っていた。手足はそれぞれ縄で縛られている。

呆れ返り腕組をしているシスターが「どうしてほしいのかしら」と問うと、
涙ながらに「先ず、私を陽の下に晒してくれ」と頼んだ。

彼女は暖炉から松明へ火を移し、彼の秘所を赤黒く下品に照らした。彼はどうだ?と訊いた。
「こんなに粗末で汚い物を見せつけられる私は哀れだわ」

嘲笑う彼女に対し、彼の目は真剣な光で満ちていた。
「私は悪魔に取り憑かれ、汚されている。私の彼処は私の意識と独立し明確な意志をもって何かを主張している」
つまり起立していた。「お願いだ、次は聖水で清めてほしい」と頼んだ。

彼女は松明を立て掛け、棚に置かれた銀の聖杯を持ち、冷えきった聖水を彼の顔から股間へと零していった。
彼の身体は冷たさに荒れ狂った。暫くして落ち着くと、安堵の表情を見せた。
「ありがとう、次は鞭で私の尻をいたぶり尽くしてほしい。悪魔を追い出すためだ」

彼が四つん這いになると、彼女は無言で鞭を渾身の力で振り抜いた。
軽やかな音と下品な絶叫が地下室に響き渡った。
「うむ、いい調子だ。鞭の音が大きいほど悪魔を追い出す事が出来る。そのくらい思い切りやってくれれば手出しは出来ないだろう」

彼女はそんな戯言を無視して自分のやりたいように鞭を振った。
彼は痛みに悶え苦しみながらも確かに興奮していた。彼女も激しく興奮していた。


尻を叩かれてよがる彼の姿は滑稽で無意味極まりない愚物だったが、火の作り出す影は違った。
くすんだ白い壁には大きな影が映っていた。壁は地獄を映していた。悪魔の影絵である。
その事実がまた彼自身を恐怖に包み、また興奮させた。自分の内に悪魔がいると思い込むための証明である。

「今だ!踏んでくれ!」と彼は何かに急き立てられるように狂気じみた声で懇願し、無様に倒れた。
そして首にかかる十字架を、顔を床に擦りつけながらなんとか口に運んだ。

彼女は薄気味悪い笑みを浮かべながら、まだ土と砂利の付着した靴で彼の陰部を踏みしだいた。
彼は呆気無く果ててしまった。彼はおぞましい影を見つめながら達したのだ。

気の毒な事に彼のそれは、風が吹けば倒れる粗末な肉塔であり、波打ち際に立つ小枝である。
幼いそれは彼をより哀れに思わせるほど粗末で、手折られた茎の如くへたり込んだ。
そして赤子のものと取り替えても違和感ないほどの小粒になってしまった。


彼女は床に倒れて泣いている大きな赤子を見、込み上げてくる下衆な笑いを堪える事が出来なかった。
その様子を見上げた彼はどうしてか幸福を感じていた。そんな変態の頭を彼女の足が優しく撫でた。

そして彼女は靴を脱ぎ、蒸れたタイツに包まれた足を彼の口へと運んだ。
彼の口は開ききって激しい嗚咽を漏らしたが、彼女はさらに蒸れた足を奥へと押し込んだ。


この時、彼女の付け根は大いに湿り気を帯びていた。
つまり彼女は、男の口を足で犯し、出し入れする事で快感を得ていたのである。
女は唾液塗れの足を激しく暴れさせているうち、突然の大波に襲われた。

男は涎と鼻水を垂れ流しながらその様子を見ると、縛られた手で陰部を按摩した。すぐに達した。
彼は口いっぱいに蒸れた足を咥え込んだまま、心の底から安心しきった目をしていた。


彼女が足を引き抜いた。
「はぁ、ありがとう。これで悪魔は死に絶えて、私は狭き門を通る事を許される。
これからも二人で協力し、天上の世界をより幸福なものとしよう」

それを耳にした彼女は、彼の頬へと唾を吐いた。彼は訳が分からず狼狽した。
彼女は悪魔よりも尚更に悪魔的だった。哀れな男は捧げ物では無くただの家畜だった。

満足に餌も与えられぬ空腹の家畜であり、砂漠を彷徨う乞食でもあった。無自覚に自らを喰っている事にすら気付く事すら出来なかった。
愚者は捧げたつもりになっていただけであり、彼女は何も与えず受け取ってもいなかった。

彼女は床に転がった虫を見下ろしながら考える。
(この哀れな羊の最上の苦しみは、私を失う事ではないだろうか。
私がこの聖域で自殺をしたら、この餓鬼はどれだけ涙に暮れて自傷を繰り返すだろう。
あぁそしてきっと私の死体を舐め回しながら、しめやかな表情で無様な自慰を繰り返すのね。なんて可愛いのかしら・・・)

めでたしめでたし。

一つ前のもこれも、全く官能小説では無いな。だがどうしようもない。

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水車小屋の娘。

或る小さな村に少女が暮らしていた。

少女は元来整った美しい顔立ちをしていたが、失調気味で痩せぎすの身体と、癖のある赤毛と僅かに残るそばかすがあり、それらが育ちの悪さと相まって、いくらかみすぼらしかった。

家は貧しく、病気がちの父の代わりに水車小屋の番をしていた。
彼女の家族は、粉の量を誤魔化さないかと常に周囲から疑いの目を向けられていた。

少女は麦の挽かれる音を聴きながら、呆けた目で窓越しの水車を眺めていた。
この単調な回転に明け暮れている哀れで古ぼけた器具に、自らの退屈で怠惰な人生を重ねて憂鬱と苛立ちを感じていた。

或る嵐の夜。父から小屋の様子を見てくるよう頼まれた少女はランプと小さな傘を持って外へ出た。
小屋へと着くと、少女はその光景を見て唖然と立ち尽くすほかなかった。
水車は怒涛の流水に犯され続けて騒乱を極めていた。気狂ったように回転し水飛沫を撒き散らすその姿は、少女の観念を打ちのめした。

少女は不思議な高揚感に囚われた。足は震え、口は開け放たれたまま。そして、諦めたように微かに口の端が傾いた。
暫く眺めていると、歯車の隙間に大きな枝が挟まっているのに気付いた。円の外へ悪辣な手が飛び出しているようだった。

少女は地面にランプと傘を置き、その枝葉が取り除けるだろうかと手を伸ばしてみた。
しかし少女は裏切られた。水車は枝葉を使役し、少女の未発達な膨らみを打ち叩いたのだ。

少女は痛みに胸を抑え、それから優しくさすった。
するとどうしてか蕾の先端が熱を帯び、その不思議な熱は次第に雨に濡れた身体の隅々へと伝わっていった。

付け根にまで熱を感じ始めた少女に悪戯な性衝動が生まれた。
少女は身体の求めるままにずぶ濡れたワンピースを脱ぐと、丸みを極めた美しい尻を悪魔へと恐る恐る差し出した。


悪魔は幼さの残る尻へ容赦なく雷を落とした。少女はたまらず叫び声をあげた。
枝葉は悪魔の手となり、悪戯へ対する折檻をしたのである。
少女はこの懲らしめに感電し、未知の感覚に打ち震えた。

一度でも仰け反る程の刺激だったが、快感を知ってしまった少女は抑制の効かない汽車であり、坂を転がる車輪だった。
また自ら折檻を味わうために悪魔へと歩み寄り、尻など無用だと言わんばかりに悠然と差し出したのである。
少女は唇を強く噛んで声を殺した。その凛々しくも映る姿は、激しい風雨にも耐える麦のようだった。
嵐の夜に其処に立ち続け、決して倒れぬ意地を見せた。


さてまた次の雨の夜。
少女は夜深まると、そっと小屋へ向かった。下着を着用していなかった。そんなもの知らぬといった晴れやかな表情である。
待ちきれぬ少女は衣服を脱ぎながら歩き、勢いよく駆動する水車へと微笑むと、挨拶でもするように軽率に尻を差し向けた。

それを或る少年が見ていた。厳格な親の目を盗んで、精一杯の悪戯である夜の散歩をしていたその子は少女よりいくらか幼く、滑らかな薄茶色の髪と白い肌を持ち、可愛らしい顔立ちをしていた。地主の息子だった。

少年は少女の痴態を目にすると、あまりの驚きに傘を落とし小さな悲鳴を零した。
少女がそれに気付いた。少年は父から粉挽屋とは会話をするなと教わっていたが、水車小屋の娘は裸のまま近付いてきた。そして少年の首を掴み、氷の声で言った。

「この事を誰かに話したら、貴方を殺すわ。貴方たち地主が好き勝手に暮らしている所為で私はこんな惨めな思いをしているのよ。」
少年は怖ろしさに涙しながらも、経験した事の無い不思議な感情が渦巻いているのを感じた。

彼にとって少女は、超然たる魅力を持った魔女だった。あまりに怖ろしく、しかしそれ以上に美しかったのである。
怯える少年の目線は、少女の普段隠されている箇所をうろうろと彷徨っていた。

少女は自らに向けられる淫らな視線に気付くと、途端に口元を歪め、乱暴に少年の衣服を全て剥いでしまった。
すると、少年の可愛らしい白旗が持ち上がっていた。すっかり降参していたのである。

「あなたって最低ね。」少女は心の底から嘲り笑った。
少年は「これは、違うのです。何かの間違いなのです。」と必至に弁解したが、少女の耳には届かない。
それどころか少女は少年を無理やりに水車へと引きずり、「あなたの洗礼名を教えなさい!」と怒鳴った。
少年は涙ながらに答えた。少女はその名を呼び「二度目の洗礼よ」と、そのまま無感情に少年の尻を差し出した。

少年は尻を犯され、全身を仰け反らせて叫び声をあげた。
悪魔は当然ながら雑食かつ悪食であり、獲物が来れば食らわぬ訳は無い。
寧ろ年端もいかぬ少年の尻は大変美味であったし、打音検査がされれば悪魔好みに決っている。

悪魔はざらついた下品な舌で少年の尻肉を乱暴に舐めまわし、その隙間までも念入りに犯し尽くした。
厳しい折檻が何度も打ち込まれた。少年ははじめのうちこそ抵抗したが、やがて涎を垂らして力無く受け入れてしまった。

少女は息を荒げながらそれを見つめ、引き千切れるほどの強い力で少年の腕を掴んでいた。
もう片方の手は、自らの未開の秘所を彷徨っていた。細い指はぎこちない手つきながら、絶えず行きつ戻りつしていた。
悪魔の手と少年の尻の奏でる音楽は耳に心地良く、少女は快楽に酔いしれるままにまかせた。
やがて少女に小波が訪れると、少年は解放された。真っ白な尻は赤く腫れ上がっていた。


少女はよろけながら少年の手を引き、小屋の中へ入っていった。
そして穀粉が並ぶ棚から小さな袋を選び取り、少年を荒々しく床へ倒すと、その弱々しい裸体へと袋の中身を乱暴に撒き散らした。

幼い身体は小麦粉塗れになった。少女は床に倒れている哀れな白い尻を踏み付けた。
「どうかしら、あなたたちが見下している者に陵辱されるのは。私は、とても興奮しているわ。あなたがとても可愛いからよ。」

泣き疲れた少年は憔悴しきった声でつぶやいた。「僕はどうかしています。この恥辱が、嫌ではないのです。」少女はそれを聞いただけで身震いした。全身に激しい官能が渦巻いていた。

「それでは変態地主さん、あなたはどうしてほしいのかしら。」
少年は寝返って秘部を見せた。付け根は春の息吹きを体現していた。雪の隙間から新芽が顔を出していたのである。

恍惚の少女はそっと隣に座り、誰にも踏み荒らされていない新芽を掴み、無理やり掘り起こした。
未だその姿の半分も見せた事の無かった少年の分身は、果皮を脱ぎ捨てるにはあまりに早急だった。

それだけで少年は達してしまった。怒張と言うには幼すぎる棒きれが頼りなく揺れていた。
床には小麦粉の”だま”が幾つか落ちていた。少女はそれを拾い、互いの緩んだ口へと運んだ。

そして数年後、二人は親の猛反対を押し切って結婚をした。
青年になった彼の尻もまた赤く腫れていた。二人は末永く幸せに暮らした。

あとがき。友人ができるかもしれないとtumblrを始めて数年、未だ一人も収穫はありません(リブログやお気に入りしてくれた方達の名前は覚えています)。そして、忍者活動はとうにネタ切れかつ倦怠です。

そこで、どうせ数人しか見ていないだろうと自棄になり、暇つぶしも兼ねて、勢いで官能小説を書いてみました。官能小説は読んだ事が無いのですが、きっと大体こんな感じでしょう。

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不思議な木片との出会いは凍える冬の朝だった。木片は凍えて憔悴し、いっさいを諦めた顔つきをしていた。
私が「なんて可哀想な姿だろう。こんなに凍えて、寒かろうて」と声をかけると、ついと怯えたように身体を震わせた。
何故だか知れぬが、どうやら語尾の「(R)おうて」の部分に反応したらしい。
これも何かの縁かもしれないと私は木片を飼う事にしたのである。

不思議な木片との出会いは凍える冬の朝だった。木片は凍えて憔悴し、いっさいを諦めた顔つきをしていた。

私が「なんて可哀想な姿だろう。こんなに凍えて、寒かろうて」と声をかけると、ついと怯えたように身体を震わせた。

何故だか知れぬが、どうやら語尾の「(R)おうて」の部分に反応したらしい。

これも何かの縁かもしれないと私は木片を飼う事にしたのである。

登録カテゴリ: 王将

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奇妙な蛙が描かれた地図。自ら水を出している。
小貝川は、無限の住人の終盤に名前が出てきた事だけが唯一の誇りである。

奇妙な蛙が描かれた地図。自ら水を出している。

小貝川は、無限の住人の終盤に名前が出てきた事だけが唯一の誇りである。

4 リアクション

終の写真は、没収直後の面持である。
貴方は此の忍猫の仕業を見、「盗人、悪童、餓鬼」などと罵るだろうか。いや、論語抄を思い出してほしい。
「子曰く、士、道に志して、悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議るに足らず。」
そう、着衣や食物の粗末を恥かしいと思う者があれば、ともに道について論ずる資格はない。
はっきり言っておく。確かに忍猫は悪食であり、着衣はおろか裸一貫である。
しかし、それが道について論ずる際に何の障害になるだろうか。

終の写真は、没収直後の面持である。

貴方は此の忍猫の仕業を見、「盗人、悪童、餓鬼」などと罵るだろうか。いや、論語抄を思い出してほしい。

「子曰く、士、道に志して、悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議るに足らず。」

そう、着衣や食物の粗末を恥かしいと思う者があれば、ともに道について論ずる資格はない。

はっきり言っておく。確かに忍猫は悪食であり、着衣はおろか裸一貫である。

しかし、それが道について論ずる際に何の障害になるだろうか。

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山うどだろうと、忍猫に睨まれれば忍びきれるものではない。
はっきり言っておく。今夜は山菜の天ぷらである。

山うどだろうと、忍猫に睨まれれば忍びきれるものではない。

はっきり言っておく。今夜は山菜の天ぷらである。

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里の者が有難がる”たらの芽”も忍の里には群生しており、忍猫は見つけはするが興味を失っている。
忍猫の最も好むものは、かつお節である。其れを手に入れるためなら棚も開けてしまう。もし棚の戸が半開きになっていたら、もう諦めた方が良い。

里の者が有難がる”たらの芽”も忍の里には群生しており、忍猫は見つけはするが興味を失っている。

忍猫の最も好むものは、かつお節である。其れを手に入れるためなら棚も開けてしまう。もし棚の戸が半開きになっていたら、もう諦めた方が良い。

登録カテゴリ: 天誅物語

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ひっそりと忍んで生えている茗荷竹でさえ、忍猫の鼻から逃れる事は出来ない。
忍の里は、猫が脱走する以外に何も起こる事無く平和な限りです。

ひっそりと忍んで生えている茗荷竹でさえ、忍猫の鼻から逃れる事は出来ない。

忍の里は、猫が脱走する以外に何も起こる事無く平和な限りです。

登録カテゴリ: 天誅物語

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貴方は忍猫が乙女椿を見つめて思案に暮れている姿を不思議がるだろうか。
全身の漆黒、忍術の凄まじさや忍殺における冷酷さ、それらに惑わされてはいけない。
はっきり言っておく。この忍猫は、雌である。出生や性別すら捨てる忍の道の悲しみが貴方にも分かるだろうか。

貴方は忍猫が乙女椿を見つめて思案に暮れている姿を不思議がるだろうか。

全身の漆黒、忍術の凄まじさや忍殺における冷酷さ、それらに惑わされてはいけない。

はっきり言っておく。この忍猫は、雌である。出生や性別すら捨てる忍の道の悲しみが貴方にも分かるだろうか。

登録カテゴリ: 天誅物語